
事業者負担を軽減するため、政府は行政手続きの完全デジタル化を進めていますが、現状ではe-Gov電子申請や雇用関係助成金の「助成金ポータル」、労働保険の電子申請特設サイトなど様々なシステムがあります。こうしたシステムの総合窓口として、「Gビズポータル(事業者ポータル)」のリリース準備が進められています。
どんな機能が提供される?
デジタル庁の資料によれば、GビズポータルにはGビズIDを使ってログインした後、連携先の各電子申請システムに繋がって手続きを進められるようにするとされています。
さらに、クラウド上でファイルの閲覧ややり取りができる「電子ロッカー機能」が提供され、手続きを代行する社会保険労務士等の士業者に渡す書類のやり取りが、紙の書類やメールの添付ファイルによらずに安心してできるようになるとされています。
リリース予定はいつ?
2026年2月頃には基本機能を備えたアルファ版がリリースされ、機能改善などを行いながら2026年9月に改善版、2027年3月にベータ版をリリース予定とされています。
GビズIDも機能拡充予定
利便性アップのため、2025年度中にGビズIDの機能拡充が行われる予定です。士業者に手続きを委任する場合、現状では事業者から委任を開始しなければなりませんが、士業者からでもできるようにし、担当者は自ら委任をしなくても済むようになります。また、委任範囲を細かく設定できるようになり、手続きごとの設定もできるようになる予定です。
人事労務のDX化を進めたいとお考えであれば、お気軽にお声掛けください。
【参考】デジタル庁>事業者のデジタル化等に係る関係省庁等連絡会議(第8回)
https://www.digital.go.jp/councils/private-business-dx/578b4dd0-db54-44da-9850-d76a6248c27f