ジョブ型人事制度は、従来のメンバーシップ型人事制度とは異なり、職務ごとに必要なスキルや役割を明確にし、その職務に基づいて採用・評価・報酬設定を行う制度です。
専門性を重視し、社員が自らのキャリアを選択しやすくなるといわれています。
グローバル化や働き手の減少に伴い、従来の年功序列や一括採用に依存した日本型の制度では対応が難しくなってきています。
こうした中で、日本企業の競争力を高め、効果的な人材活用を促進するために、ジョブ型人事制度を導入する企業が増加しているのです。
ジョブ型人事指針の概要
8月28日、内閣官房、経済産業省、厚生労働省は、連名で「ジョブ型人事指針」を公表しました。
この指針は、内閣官房が主導する「三位一体労働市場改革分科会」で令和5年4月から令和6年7月までに行った、全10回にわたる議論をもとに策定されました。
指針では、既にジョブ型人事制度を導入している20社の事例を取り上げています。
特に、
①制度の導入目的、経営戦略上の位置付け、
②導入範囲、等級制度、報酬制度、評価制度等の制度の骨格、
③採用、人事異動、キャリア自律支援、等級の変更等の雇用管理制度、
④人事部と各部署の権限分掌の内容、
⑤労使コミュニケーション等の導入プロセス、
といった観点で紹介しており、
各企業が自社のスタイルに合った導入方法を検討することを目指しています。
ジョブ型人事指針は、日本企業が今後の労働市場で競争力を維持・向上させていくための重要な指針です。
新卒採用を行っていない
新規採用の9割は中途採用
年齢構成がアンバランス
後継者がいない、みつからない、
このようなお悩みを抱えていらっしゃるのであれば
指針の考え方を活用することで解決の切り口が見えてくることでしょう。
ご不明な点などございましたらお声掛けください。
【参考】内閣官房・経済産業省・厚生労働省>ジョブ型人事指針
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/pdf/jobgatajinji.pdf
【参考】内閣官房>新しい資本主義実現本部/新しい資本主義実現会議
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/index.html