いよいよ3月卒業の学生等が新入社員として働き始める時期が近づいてきました。
今春卒業予定の学生等の就職状況はどうだったのでしょうか。
厚生労働省と文部科学省が公表した、令和6年3月大学等の卒業予定者の就職内定状況調査(令和5年12月1日現在)によれば、大学生の就職内定率は86.0%(前年同期比1.6ポイント上昇)となっています。
また、短期大学の就職内定率は66.7%で同2.7ポイント低下となっているものの、高等専門学校および専修学校(専門課程)の就職内定率は、それぞれ97.8%(同1.2ポイント上昇)73.2%(同3.4ポイント上昇)と、売り手市場が続いている状況が見てとれます。
学生の囲い込みのためのオヤカク
学生優位の売り手市場において、企業側も内定者の囲い込みに必死になっています。
最近では、内定辞退等を防ぐため、就職希望者の親に入社や内定の承諾を確認する「オヤカク」などの広がり等が多く報道されているところです。
人材確保の難化への対応を
これまでの新卒採用は、4月入社に向けた一括採用が主流でした。しかし、労働力人口の減少やグローバル化の状況を踏まえ、経団連は多様な人材の獲得に向けて通年採用の拡大を提言しています。
今後、大企業の通年採用の拡大が予想される中、内定辞退率の高さで悩まされがちな中小企業は、人材獲得のさらなる難化が指摘されています。
深刻化していく人材確保の問題に対応すべく、自社における採用活動のあり方を、より一層検討していく必要があるでしょう。
・求人から採用選考までを強化したい
・離職率を下げたい
・何らかの手を打つことを検討したい
ご不明な点などございましたらお声掛けください。
【参考】厚生労働省・文部科学省>令和5年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(令和5年12月1日現在)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11805001/001197583.pdf