日本花粉学会は昨年12月、花粉飛散量の表示ランクを30年ぶりに改定し、これまでの「非常に多いと」いうランクを1日1平方センチあたりのスギ・ヒノキの花粉数50個以上から100個未満に改訂し、新たに100個以上の日を「極めて多い」とすることとしました。
- 新基準
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- 少ない:10個未満
- やや多い:10個~30個未満
- 多い:30個~50個未満
- 非常に多い:50個~100個未満
- 極めて多い:100個以上
これに伴い、環境省と厚生労働省は花粉症対策についてまとめたリーフレットを公表しました。
外出を避け「テレワーク」の活用も
リーフレットには、予防策として、顔にフィットするマスクやメガネの着用や、花粉飛散の多い時間帯(昼前後と夕方)の外出を避けることを挙げています。
また、職場の対策として、まだ発症していない人にもテレワークを活用するなどの予防行動をとることを推奨しています。
リーフレットにはそのほか、花粉を室内に持ち込まないために以下を掲げています。
・花粉が付きにくく露出の少ない服装を心がけましょう
・手洗い、うがい、洗顔、洗髪で花粉を落としましょう
・換気方法を工夫しましょう
・洗濯物や布団の外干しを控えましょう
このほか、リーフレットでは対症療法や免疫療法などの治療方法についても掲載しています。
スギ花粉の飛散量は2月から5月頃が多い時期です。
花粉症患者は飛散量が多い日は症状が酷くなり、生活や仕事に影響を及ぼします。
企業の取組みとしては、花粉症に関する知識や情報を発信し、従業員が働きやすいように環境整備することが必要です。テレワークが可能な業務については、鼻水やくしゃみがひどくて仕事が手につかないよりも賢明な選択肢といえるかもしれません。
【参考】政府広報オンライン>花粉症で悩む皆さま! 早めの治療や予防行動を!
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201102/2.html
【参考】日本花粉学会>花粉情報等標準化委員会
http://www.psj3.org/jp/PSJ_polleninfo_standardization.pdf
【参考】環境省>花粉情報サイト>「花粉症対策」リーフレット
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
【参考】環境省>花粉情報サイト
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
【参考】林野庁>林野庁における花粉発生源対策
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/
【参考】日本花粉学会