
令和5年5月下旬に開催された「第4回社会保障審議会年金部会」において、「次期制度改正に向けた主な検討事項(案)」が提示されました。
その検討事項を確認しておきましょう。
次期制度改正に向けた主な検討事項の案
「いわゆる年収の壁」や「第3号被保険者制度」、「基礎年金の拠出期間延長」といった、公的年金制度の根本にかかわるような事項が、検討事項に含まれていることに注目です。
①総論的な事項
・公的年金の役割
・多様なライフコースに応じた年金の給付水準の示し方
・公的年金と私的年金の連携
・制度の周知、広報・年金教育
②現役期と年金制度の関わり
・被用者保険の適用拡大(勤労者皆保険)
・子育て支援等
・障害年金
・標準報酬月額の上限
③家族と年金制度の関わり
・遺族年金
・女性の就労の制約と指摘される制度等(いわゆる「年収の壁」等)
・第3号被保険者制度
・加給年金
④その他の高齢期と年金制度の関わり
・高齢期の働き方(在職老齢年金制度等)
・基礎年金の拠出期間延長
・マクロ経済スライドの調整期間の一致
・年金生活者支援給付金
年金部会では、令和6年末の取りまとめに向けて、令和5年夏からそれぞれの課題について議論を開始するということです。
議論に進展がありましたら、適時お伝えします。
【参考】厚生労働省>年金部会
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho_126721.html
【参考】厚生労働省>年金部会>第4回社会保障審議会年金部会
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/nenkin_230530.html