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生成AIサービス利用時の注意点

ChatGPT等の生成AIサービスが話題です。

プロンプトと呼ばれる質問・指示に対し、自然な文章で膨大なデータから導いた回答を返してくれることから、生産性の向上などに寄与するとされています。

 

その反面、法的な整備が追いついていない点も多く、利用には注意も必要です。なかでも、個人情報や秘密情報の入力は避けるよう注意喚起されています。

 

なぜなら、入力した内容はデータ学習に使用されることがあり、流出の懸念があるからです。

 

企業において使用ルールを定めることは必須といえるでしょう。

 


使用ルールの策定

では、どのようなルールを策定すればいいのでしょうか。参考になるのが、一般社団法人日本ディープラーニング協会による「生成AIの利用ガイドライン」です。

 

生成AIの活用を考える組織がスムーズに導入を行えるように、利用ガイドラインのひな型が公開されています。

組織の目的やポリシー等に照らして、必要な追加や修正を加えることができます。

 

「簡易解説付きガイドライン」では、データ入力に際して注意すべき事項、生成物を利用するに際して注意すべき事項に触れられており、社内での検討に役立つ内容になっています。また、個人情報取扱事業者が社内での積極的な活用を検討しているのであれば、個人情報保護委員会による「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」にも目を通しておきましょう。

 

「気づかないうちに社員が不適切な使用をして、問題に発展してしまった」ということのないよう、早めに対策を講じて行きましょう。

 

生成AIの規程を作ればOK、、、とは限りません。

周辺規程の見直し、ない場合には作成も視野に入れる必要があります。

 

当事務所では情報に関する規程作成も承っています。

ご不明な点などございましたらお声掛けいただければ幸いです。

 

 

【参考】一般社団法人日本ディープラーニング協会>資料室

https://www.jdla.org/document/

 

【参考】個人情報保護委員会>生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について

https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/230602_AI_utilize_alert/