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健康診断にプラス!「がん検診」の受診勧奨で従業員を守る!

健康診断を実施する企業も多い春先のこの時期、従業員に「がん検診」をあわせて受診するよう勧める取組みを行ってみませんか。

 

会社での健康診断は、一般にがんの発見を目的としたものではありません。

 

会社の健康診断の目的は、大きく分けて、業務内容に関連して注意すべき病気の有無をチェックすることと、生活習慣病の予防を行うことです。

 

つまり、会社の健康診断で問題なしとの結果が出たとしても、がんの心配がないわけではないのです。

 


がんに罹患する方の3人に1人は、20~64歳の働き世代です。

医療技術の進歩により、がんの治療をしながら働き続ける方も増えており、企業も積極的に「がん対策」に取り組むことが望まれています。その取組みの1つとして行いたいのが、「がん検診の受診の啓発」です。

 

受診啓発のための取組み

具体的には、企業が行っている健康診断にがん検診を取り入れたり、健康診断とは別にがん検診を受診するよう勧めたり、がん検診の効果についての情報を提供したりして、受診率の向上につなげます。

 

安心してがん検診を受けてもらうためには、精密検査が必要となった場合の受診のフォローについての体制を整備し、周知することも大切です。

 

受診啓発が受診率を高め、従業員を守る

受診率を高めるため、がん検診の費用を企業が負担するといったところも出てきています。

しかし、特に中小企業では、そこまではなかなかやれないというところも多いかもしれません。

 

この点、先行事例が集積されるなかで、受診率向上のために有効なのは、実は受診勧奨の取組みである、ということがわかってきました。予算がなく、費用の負担までは難しいという企業でも、別の対策で、十分受診率を向上させられる可能性があります。

 

早期発見・早期治療できれば、がんは決して怖い病気ではありません。

従業員の健康を守るため、がん検診の受診勧奨の取組みを始めてみませんか?

 

 

【参考】厚生労働省>第4回 健康診査等専門委員会>参考資料2 日本の健診制度の概要

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000511508.pdf

 

【参考】厚生労働省>第37回がん検診のあり方に関する検討会(資料)>資料4 被用者保険におけるがん検診の実施状況について

https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001046965.pdf

 

【参考】厚生労働省>第37回がん検診のあり方に関する検討会(資料)>資料5 今後のがん検診の受診率向上に資する方策について

https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001046966.pdf

 

【参考】厚生労働省>第37回がん検診のあり方に関する検討会(資料)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30625.html