「カラーユニバーサルデザイン」とは、「多様な色覚に配慮して、情報がなるべくすべての人に正確に伝わるように、利用者の視点に立ってデザインすること」をいいます(東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン)。
たとえば色覚に異常のある人や、緑内障など網膜の疾患を持つ人、白内障の人などは、色が見分けにくいために配色によっては色を用いた情報が適切に得られないこともあります。
カラー刷りのチラシや案内、ホームページなどで発信しているその情報、わかりやすく正しく伝えることができていますか?
「色を用いた情報」を正しく伝える大切さ
日本眼科学会によると、日本人の場合、男性の20人に1人、女性の500人に1人が色覚に異常があります。
塗装・印刷・コンピューター技術の発展によって、従来白黒表示だったものが急速にカラー化する中で、色を用いた情報を正しく伝えることのニーズは高まっているといえ、すべてのユーザーが平等に情報を得られるよう配慮したデザインを心がける必要があるといえます。
既存媒体の確認から始めましょう
カラーユニバーサルデザインに向けた取組みの第一歩として、まずは、既存の情報提供媒体をチェックしてみましょう。
簡易な方法として、白黒でコピー・印刷してみて、情報がきちんと読み取れるか確認することでも十分です。
各色覚タイプによってどのように見えるのか、チェックできるツールも印刷物・Webともにありますので、これらも活用してみるとよいでしょう。
そして問題が見つかったら、補完作業を行います。
ほんの少しの取組みで、情報の発信力は大きく変わります。
すべての人にわかりやすい情報提供をするための、工夫や配慮を考えてみませんか。
【参考】東京都保健福祉局>東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/machizukuri/kanren/color.html