備蓄等の防災対策はできていますか?
例年、9月は台風に加えて秋雨前線などの影響で雨量が増加する時期であり、土砂災害や河川の増水などに注意が必要です。
今夏の大雨による被害も念頭に、8月中に、改めて自社の防災対策について見直しておきたいものです。
企業が備蓄すべき物資
企業における防災対策の1つの目安として、東京都では、災害時に従業員が施設に留まることができるよう、雇用の形態を問わず事業所内で勤務する全従業員について、3日分の水、食料、その他の必要物資(ヘルメット、毛布、ビニールシート、簡易トイレ、衛生用品、医療薬品、携帯ラジオ、懐中電灯、乾電池等)の備蓄を行うことが努力義務とされています。
都条例によると、水は1人当たり1日3リットル(計9リットル)、食料(アルファ化米、クラッカー、乾パン、カップ麺等)は1人当たり1日3食(計9食)分を用意する必要がありますから、これを保管しておくスペースを確保しておく必要もあります。
その際、備蓄品が障害物となるなど消防法等に違反することのないよう、注意しなければなりません。
また、企業が所在する場所によっては、たとえば浸水などにより必要な時に使うことができなかったということのないよう、備蓄品の保管場所の分散も検討しましょう。
新型コロナウイルス対策のための「+α」
加えて今年は、特に新型コロナウイルス対策への準備も必要です。
十分な量のマスクやアルコール消毒液、体温計を、備蓄品にセットしておきたいものです。
すでに備えをしているという企業でも、見落としがちなポイントですから、改めて自社の備蓄品を確認してみてください。
【参考】内閣府>防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/index.html
【参考】国土交通省>ハザードマップポータルサイト
【参考】東京都防災ホームページ>事業者向け
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/kitaku_portal/1000048/index.html