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新型コロナ感染症による雇用への影響に関する厚労省調査から

新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について、厚生労働省は全国の都道府県労働局および公共職業安定所(ハローワーク)を通じて事業所に対する任意の聞き取り等により把握した状況を取りまとめました。

 

5月25日からは、非正規労働者の解雇や雇止めの見込みを集計し始めました。

 

初めて公表された5月29日分、1週間後の6月5日分の内容を紹介します。

 


5月29日の集計分

・雇用調整の可能性がある事業所数…全国30,214事業所

・解雇等見込み労働者数…全国16,723人

・解雇等見込み労働者数のうち非正規雇用労働者数…全国2,366人

 

・【業種別】雇用調整の可能性がある事業所数(上位3業種、単位:件)

1位…製造業(6,298)、2位…飲食業(4,760)、3位…小売業(3,028)

 

・【業種別】解雇等見込み労働者数(上位3業種、単位:人)

1位…宿泊業(3,702。うち非正規568)、2位…道路旅客運送業(2,287。うち非正規164)

3位…製造業(2,269。うち非正規320)

 

・【都道府県別】雇用調整の可能性がある事業所数(上位3業種、単位:件)

1位…北海道(2,446)、2位…東京(2,291)、3位…岩手(1,648)

 

・【都道府県別】解雇等見込み労働者数(上位3業種、単位:人)

1位…東京(2,495)、2位…大阪(1,789)、3位…北海道(1,025)

 

6月5日の集計分

・雇用調整の可能性がある事業所数:全国で35,482事業所(+5,268事務所)

・解雇等見込み労働者数:全国20,933人(+4,210人)

・解雇等見込み労働者数のうち非正規雇用労働者数:全国4,943人(+2,577人)

 

・【業種別】雇用調整の可能性がある事業所数(上位3業種、単位:件)

1位…製造業(7,215)、2位…飲食業(5,475)、3位…小売業(3,596)

 

・【業種別】解雇等見込み労働者数(上位3業種、単位:人)

1位…宿泊業(4,348。うち非正規290)、2位…飲食業(3,484。うち非正規1,075)3位…製造業(2,813。うち非正規221)

 

・【都道府県別】雇用調整の可能性がある事業所数(上位3業種、単位:件)

1位…東京(3,611)、2位…北海道(2,929)、3位…千葉(2,301)

 

・【都道府県別】解雇等見込み労働者数(上位3業種、単位:人)

1位…東京(3,164)、2位…大阪(2,998)、3位…北海道(1,149)

 

この1週間で、雇用調整予定の事業所は5,268件増え、解雇等の見込み数も4,210人増えています。

そのうち非正規労働者は2,577人と、半数以上を占めており、失職しやすくなっている現状がうかがえます。

 

 

【参考】厚生労働省>新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouseisaku1.html