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注意すべきは熱中症だけじゃない!夏季は「感電災害」にもご用心!

夏の労働災害といえば、すぐに「熱中症」が思い浮かぶでしょう。

 

しかし、これと並んで、「感電災害」も夏場に集中して発生することはご存じですか?

 

夏季の感電災害は、暑さから絶縁用保護具の使用を怠りがちになること、軽装により直接皮膚を露出することが多いこと、作業時における注意力が低下しがちであること、さらにこれらに加えて、発汗により皮膚自身の電気抵抗や皮膚と充電物との接触抵抗が減少すること等が要因になって多発する傾向があります。

 

建設業・製造業に多く発生する災害ではありますが、その他の業種においても発生することがあり、注意が必要です。

 


今年は感電災害が発生しやすい!?

今年は、平年に比べて晴れの日は少ないといわれていますが、気温はほぼ平年並みの見込みであり、晴れれば猛烈な暑さとなる日、曇り・雨なら蒸し暑い日が続くとされています。

 

感電災害が発生しやすい状況であるといえるでしょう。

 

感電災害を防ぐために

感電災害を防止するための対策がきちんととられているか、本格的に暑くなる前に、事業場を改めて確認してみましょう。

 

□作業場内のケーブルや電線の被膜は破れていませんか?

□電気機器の設置は確実に行われていますか?

□漏電の可能性がある器具等には、漏電遮断器が設置されていますか?

□電気工事等作業を行う際の絶縁保護具の着用が徹底されていますか?

□工事・点検を行う際には、無電圧の確認を行っていますか?

 

また、感電防止策の前提として、安全に電気を使用するための意識を高めることも大切です。

従業員向けの研修を行うとともに、電気機器や配線に対する日常の点検・保守管理を安全衛生委員会等の取組事項とすることも考えられます。

 

 

【参考】厚生労働省>職場のあんぜんサイト>安全・衛生キーワード>感電

http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo74_1.html

 

【参考】独立行政法人労働者健康安全機構>労働安全衛生総合研究所>最近の感電死亡災害の分析と今後の対策

https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2016/88-column-1.html

 

【参考】独立行政法人労働者健康安全機構>労働安全衛生総合研究所>感電の基礎と過去30年間の死亡災害の統計

https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/td/SD-No25.pdf