
「iDeCo+」(イデコプラス)とは、厚生労働省が2018年5月からスタートした中小事業主掛金納付制度の愛称で、8月24日に、そのロゴマークとともに公表されました。
「iDeCo+」は、企業年金を実施していない中小企業(従業員数100人以下)において、iDeCoに加入している従業員の加入者掛金に対して、事業主が掛金を上乗せ(追加)して拠出することができる制度で、制度の概要は以下の通りです。
iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/
厚生労働省>確定拠出年金制度等の一部を改正する法律の主な概要(平成30年5月1日施行)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192886.html
「iDeCo+」の概要
- 事業主要件
企業型確定拠出年金、確定給付企業年金および厚生年金基金を実施していない事業主で、従業員(第1号厚生年金被保険者。以下同じ。)100人以下の事業主。
ただし、同じ事業主が複数の事業所を経営している場合、全事業所の従業員の合計が100人以下であることが必要。
- 拠出対象者
iDeCoに加入している従業員のうち、事業主掛金を拠出されることに同意した加入者。
※拠出対象者に一定の資格(職種、勤続年数)を設けることも可能。
- 掛金設定
加入者掛金と事業主掛金の合計額は、月額5,000円以上23,000円以下の範囲で、加入者と事業主がそれぞれ1,000円単位で決定できる。
加入者掛金を0円とすることはできないが、事業主掛金が加入者掛金を上回ることはできる。
また、一定の資格ごとに掛金額を設定することも可能。事業主掛金は、全額が損金に算入される。
- 納付方法
加入者掛金と事業主掛金を事業主がまとめて納付する。
- 労使合意
事業主掛金の拠出について、労働組合もしくは労働者の過半数を代表する者の同意が必要。また、掛金額を変更する際にも同様の同意が必要。
従業員の福利厚生の充実をお考えの中小事業主の方は、この機会に導入を検討されてはいかがでしょうか。