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クールビズのデメリットへの対応

地球温暖化対策として、夏場をノーネクタイ・ノー上着で過ごすことで職場の消費電力を減らす「クールビズ」。

 

2018年は、5月1日~9月30日までの5か月間が実施期間とされています。

 

言葉としてすっかり定着した感もありますが、皆さんは、クールビズの正確な定義をご存じですか?

 


クールビズとは、、、

「冷房時の室温が28℃で快適に過ごせるように、軽装で執務する」ことをいいます。

 

以前は「冷房の設定温度が28℃」とされていましたが、これだと実際の室温が28℃に達しないことがあり、執務室の温度を17℃以上28℃以下と定める「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」と「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」に違反するため、「冷房時の室温が28℃」と変更されました。

 

クールビズにはデメリットも、、、

環境のためにぜひ実施したいクールビズですが、生産活動を行う上でのデメリットもあります。

少し前のデータになりますが、日本建築学会の研究により、室温28℃で執務する場合、軽装だけでは暑さで仕事の能率が落ち、経済損失につながる場合もあることがわかっています。

 

具体的には、生産性を定量化しやすいコールセンターにおいて電話交換手100人を対象に生産性と室内環境に関する測定を行った調査で、室温が25℃から1℃上がるごとに、作業能率は2%ずつ低下しました。

業務の内容によっては、さらに能率が落ちることも考えられます。

 

デメリットへの対応策

クールビズの取組みは、生産活動の場で行うものですので、作業能率を下げない対策を講じることも必要です。

 

そこで、本格的に暑くなる前に、建物性能や空調設備を確認してみませんか。

そして、それに合わせて可能な対策を検討しておきましょう。

 

冷房に換気や送風を組み合わせたり、扇風機を併用したりするだけでも、体感温度が下がり、作業能率の低下を軽減することが可能です。パソコンや照明などの発熱低減も効果があります。

 

上手に対策しながら、クールビズに取り組みましょう!