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天皇陛下の退位日を閣議決定 平成31(2019)年4月30日に御退位

政府は、平成29年12月8日、天皇陛下の退位日となる「天皇の退位等に関する皇室典範特例法の施行日」を定める政令を閣議決定しました。これにより、天皇陛下が御退位され、皇太子殿下が新天皇に御即位される日程が正式に決まりました。

  • 天皇陛下の御退位…………平成31(2019)年の4月30日
  • 皇太子殿下の御即位………その翌日の5月1日
  • 改元………………………特段の事情がない限り、御即位に合わせて新元号へ

退位・即位(譲位)の日程については、閣議決定に先立って行われた皇室会議で意見がまとめられていました。

皇室会議は、次のような観点から進められました。

  • 関連する儀式の準備、具体的な組織の編成、予算の確保、人材の確保・養成を万全に行うためには、最低でも1年の期間が必要であること

  • 皇位の継承に伴う国民生活への影響を十分に考慮しつつ、国民がこぞって天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位を寿ぐ(ことほ)にふさわしい日を選択することが必要であること

当初は、平成31年3月31日退位という案もありましたが、

  • ・4月の前半は、全国的に人の移動が激しく、入学式等の各種の行事も盛んに行われ、加えて、平成31年は4年に一度の統一地方選挙が実施される見込みであることから、そのような慌ただしい時期は避けることが望ましいこと
  • ・4月29日は昭和の日であり、昭和の日に引き続き、御退位、御即位を実現することによって、国民がこれまでの我が国の営みを振り返り、改めて日本国の弥栄を思い、決意を新たにすることができること

といった理由などから、平成31年4月30日退位と決まったようです。

 

政府は、退位や即位の儀式のあり方、新元号の名称やその発表時期など、具体的な準備を本格化させるため、平成30年早々に検討委員会を設けるとのことです。

 

特段の事情がない限り、即位に合わせて元号が変わるということで、“平成”が幕を下ろすことになります。この改元に向けては準備が必要ですね。

 

”昭和”から”平成”への改元時には、さほど問題になりませんでしたが、今や、コンピューターなどによる情報システムの利用が広く市民生活や企業活動に浸透したIT社会。

 

”平成”から”新元号”への改元に当たっては、情報システムに影響を与えるのは明らかで、どの企業でも、PCソフトの設定の変更などの対応を迫られることになります。

 

和暦の部分を変更すれば済むということであればよいのですが、それだけでは済まない問題が突然出てくるかもしれません。改元に向けて、ソフトウエアの更新などの情報システム関連のお知らせにも、注意しておいたほうがよさそうですね。